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1. 2000.3.5--静岡県南伊豆町(83K) |
2. 2000.3.5--静岡県南伊豆町(79K) |
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3. 2000.3.5--静岡県南伊豆町(77K) |
4. 2000.3.5--静岡県河津町(65K) |
河津町の桜の問い合わせ先
テープ案内 tel 0558-34-1560
観光協会 tel 0558-32-0290
天気予報が当たり暖かくなったのは嬉しいが、空は薄曇りで太陽は気まぐれにしか顔を出さない。せっかく上品なピンク色の桜が咲き誇っているのに、陽光がないとあまり色が冴えないように思える。
南伊豆町の青野川沿いにはカワヅザクラの桜並木が作られている。昭和50年代の水害の後に河川改修が行なわれ、その際に植えられたものだ。
カワヅザクラは、静岡県河津町で偶然見つかった自然交配種だ。カンヒザクラと、オオシマザクラが交配したものと考えられている。ある町民が河津川沿いで見つけた1本の桜の苗を、持ち帰って自宅に植えた。それが新種のカワヅザクラだった。伊豆半島を中心に1万数千本あると言われるカワヅザクラは、このたった1本の原木から接ぎ木で増やしたものだ。
カンヒザクラの花は桜としては濃い目のピンク色だ。一方、オオシマザクラの花はかなり白に近い。
双方の混血であるカワヅザクラは、その2色のちょうど中間ぐらいの上品なピンク色の花をつける。私の好きな桜の1つだ。
今日は「みなみの桜と菜の花まつり」が行なわれている。堤防の1ヶ所に10軒ほどの屋台が出ている。イベント会場も作られているが、今日は特に催しはないようだ。
祭の名前にカワヅザクラの名前を使わず、「みなみの桜」としたのは、同じ伊豆にあり、カワヅザクラ発祥の地である河津町に少し遠慮したためらしい。
まつりは、今年でまだ2回目だという。
桜は満開か、その直前といった感じだ。河津町の桜よりは、やや若木が多いように思う。
たまにしか陽が差さないためあまりいい写真は撮れず残念だが、春の微風に揺れるピンク色の花を見ていると、嬉しさがこみ上げてきて自然と頬が緩んでしまう。30代半ばの男が、一人で桜を見上げながらにやけている姿は、はたから見るとちょっと気味が悪いかもしれない。
川のところどころに植えられた菜の花も、文字どおり桜に華を添える。
カンヒザクラ群の花は共通してよく蜜を出す。ここでもメジロがにぎやかに集団でやってきては花の蜜を吸い、うるさくさえずりながら次の木目指して一斉に飛び去っていく。
並木の中には、まだ花をつけていない桜が少しある。これはソメイヨシノなのだそうだ。あと1ヶ月弱で、今度は薄いピンク色の花が川沿いを飾ることになる。青野川沿いでは、1シーズンで2回花見ができるわけだ。
青野川沿いを下流まで歩き、桜並木の終点に着いたのは午後3時半。帰りの電車までは時間があるので、バスと伊豆急線を乗り継いでカワヅザクラ発祥の地・河津にも立ち寄ってみることにした。
98年、99年にも河津町に来たから、今年で3年連続となる。駅を降りて河津川沿いに来てみると、こちらは南伊豆町より少し花が進んでいて、散り始めている木もいくらかある。
私が河津に着いてすぐに日没を迎えたため、ここで撮った写真の枚数は少ない。人出も減ってきているようだ。
カメラではなく自分の記憶に桜を収めながら、夕暮れの川沿いをのんびりと歩き、今日の小旅行を締めくくった。
今日の車での走行距離:0Km。
今日の昼寝:
今日の宿:東京の自宅。