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1. 満開のコブクザクラ。春の桜に例えれば6,7分咲きといった感じだ。この秋・冬に私が見た中では一番咲き具合がいい。 1999.11.14--東京都墨田区向島百花園(90K) |
2. すすきと桜の不思議な取り合わせ。 1999.11.14--東京都墨田区向島百花園(88K) |
向島百花園のコブクザクラが満開になったと聞いた。
向島百花園は私の家の近くなので、のんびり出かけても大丈夫だと安心していた。出掛けに近所のおばあさんと行き会い、向島百花園に写真を撮りに行くと言ったら、「早く行かないと暗くなってしまうでしょ?」と心配されたが、百花園に着くのは午後3時半頃だから写真はちゃんと撮れるだろう。
向島百花園は、江戸時代後期に骨董屋の佐原鞠塢(きくう)が親交のあった文人たちの協力を得て創設した。江戸時代の花園としては、現存する唯一のものだそうだ。百花園とは、「四季百花の乱れ咲く園」という意味だという。
初冬のこの時期でも、入口右の「今日見られる花」という表示板には、さざんか、コブクザクラを初めとして、20種類近くの植物の名前が書かれた札が下がっている。確かに百花園の由来の通りだ。
コブクザクラは、1つの花にたくさんの実を付けるため、子供がたくさん授かって幸福だという意味でこの名が付けられたという。
コブクザクラは2本あって、今がちょうど満開だそうだ。例年だと、翌年1月中旬ぐらいまで花を見ることができるという。
咲き具合がいいほうの桜の正面にはすすきがたくさん植えられていて、秋のそよ風が穂を揺らす。ここでは満開の桜とすすきのある不思議な風景が見られる。
まだ日は高いから大丈夫だと思っていたが、西の空が曇ってきて、いつまで待っても桜に日が当たらない。私は普段ならデジカメとポジ(スライド)フィルムで写真を撮るのだが、日が当たらない夕方にポジフィルムで写真を撮るとかなり青っぽくなってしまうので、やむなく色の変化が少ないが鮮やかさに欠けるネガフィルムを使う。
太陽は十分高いはずだが、雲のせいでおばあさんの心配のように暗い風景の写真しか撮れなかった。今日は夜から曇るという天気予報だったから、もう少し早く家を出るべきだった。
百花園にはコブクザクラの他、ソメイヨシノ、カンザン、フゲンゾウといった春咲きの桜が植えられているという。また、コブクザクラも3月下旬に再び咲くという。春の百花園もにぎやかそうだ。
今日の車での走行距離:0Km。
今日の宿:自宅