モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title 2011年9月11日(日)
曇一時雨

岩手県大船渡市 大船渡市民体育館



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1.
9本ある染井吉野のうち、2本に、
それぞれ20輪ほどの花が付いていた。
2011.9.11-岩手県大船渡市 大船渡市民体育館

  2.
この2本の染井吉野で花が咲いていた。
左が開花宣言に用いられる基準木。
2本とも、この時期とは思えないくらい葉を落としている。
2011.9.11-岩手県大船渡市 大船渡市民体育館

3.
基準木ではないほうの花。
2011.9.11-岩手県大船渡市 大船渡市民体育館



旅日記

大船渡市民体育館で、開花宣言の基準木となっている染井吉野で花が開いたという新聞記事を見た。
おそらく、8月の多賀城市、先週の八戸市と同様の現象だと思う。確かめてみたくなった。
折しも、今日は東日本大震災から半年という節目の日だ。

周辺に9本ある染井吉野は、この時期としては珍しくどれも葉を落とし始めている。そのうち2本で花を見つけた。
この木々は東日本大震災の津波に3mほどつかったという。確かに、桜の下を歩くと、にごった海水のようなにおいがする。おそらく土の中に塩分がしみこんでいて、それで桜が体調を崩し、葉を落としているのではないだろうか。
落葉の時期よりも早く葉が落ちると花が開いてしまうことがある。台風の後に返り咲きのニュースを聞くことがあるが、それは同じ現象だ。

ただ、早くに葉を落とした染井吉野のすべてが開花してしまうわけではないらしい。ここ以外でも津波をかぶった桜を見たが、葉を落としつつあるものの開花はしていなかった。何らかの条件があるものと思う。

先週も書いたが、おそらく、青森から、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の、津波の被害を受けた地域では、このように桜が体力を落とし、開花してしまっているものがあるのではないかと想像する。
人間の生活の復興が第1ではあるが、次のステップとして、桜の元気が戻るような方法が試みられることに期待したい。


食事などの価格を記載していることがありますが、これは作成時点のものですので、お読みになっている際には変更になっている可能性もあります。


今日の食事
上左は朝食バイキング、
上右はスズキ、カツオなどの刺身定食、
下左は空腹を癒すためくるみゆべし、
下右はイベリコ豚重



今朝までの睡眠時間:
8時間。南三陸町の三陸ホテル観洋。海辺に建つホテルで、震災時には4Fまで波を受けたそうだが、ほとんどそんなことは感じさせないくらいきれいに復活している。周辺ではまだ壊滅状態の街がある中、ここは天国みたいだ。このきれいなホテルをやっかむ人がいるかも知れないが、逆に言えばここまで復活できるという証明をしてくれたのだと受け取るのがよいのではないだろうか。
ここは8月末まで避難所になっていたそうだ。県内から約1万冊もの本の寄付があり、今は臨時のホテル文庫ができている。
宿泊客も、私たちのような観光の他、テレビ局、ボランティアなど、やはり普通のホテルとは少し異なる。
これからも復興のシンボルであって欲しいものだ。

今日の温泉:
宿にて。内風呂も露天風呂も、脱衣所も広々としていてすごい。

今日自分で運転した車の走行距離:
約200Km。津波被害を受けた三陸を縦断する国道45号は運転しづらかった。時折、高架道が落ちたままで迂回を余儀なくされた。
車種はトヨタ ベルタという5ドアの小型セダン。よく走るし、運転もしやすかった。

今日の新幹線:
くりこま高原駅16:47発19:08東京着のはやて220号。全車指定で満席、立席客もいた。3連休でもないのにすごいことだと思う。

今日の昼寝:
新幹線の中で30分ほど。さすがに2週連続東北の疲れが出たようだ。

今日の宿:
横浜の自宅。旅がちょっと短かかった。帰ってきたくなかった。


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