チシマザクラ。背は低いが成木だ。 1998.5.18--北海道根室市清隆寺 ↑ click photo(70K) |
枝張りの大きなチシマザクラ。風格のあるたたずまいだ。他の木よりも先に散り始めていた。 1998.5.18--北海道根室市清隆寺 ↑ click photo(81K) |
神社の本殿の前なのだが、芝生が植えられ、たんぽぽも咲いている。普通の神社より明るい雰囲気だった。 1998.5.18--北海道根室市金刀比羅神社 ↑ click photo(66K) |
清隆寺には、数本のチシマザクラが植えられている。この桜は明治初期に国後島から移植されたもので、樹齢は100年以上と推定されるという。本州中部以北や、北海道の高山、サハリン、千島に分布する小高木だが、清隆寺のものは樹高が3mに達するものもあり、チシマザクラとしては大きいものだそうだ。
桜を見に来ていたおじいさんが独り言のように、「私の暮らしていたところでは、山いっぱいにこの桜が咲いていたんですよ」と言う。チシマザクラが山いっぱいにある場所というのは私は聞いたことがなかったので、それがどこなのかを伺ってみたら、国後島の泊村から7里(約28Km)離れた場所だという。そこでは、平年だと、根室市とほぼ同じ5月下旬に花が咲くのだそうだ。
おじいさんは戦前まで国後島に住んでいたが、ソ連の占領によりそこを追われ、今は根室市に住んでいるそうだ。
戦後53年が経つが、ロシア人が開発や開墾などでそのチシマザクラを伐採したりしていないだろうか。桜は大切にされているのだろうか。ロシア人は桜を見てどのように感じるのだろう。ロシアにも花見の習慣があるのだろうか。
現在日本人は北方領土を自由に旅行することができないため、今回の旅ではもちろん国後島に渡ることはできないが、いつか国後島の「山いっぱいのチシマザクラ」を見てみたいものだ。
今日の食事
今日の宿:別海町奥行駐車場。
夜中に2度目が覚めた。最初は誰かの車のドリフトの音で。駐車場を2,3周回って出ていったみたいだ。私の車にぶつかってこなくて良かった。
2度目は牛の鳴き声で。牛を運んでいるトラックが仮眠のため立ち寄ったみたいだ。トラックが停まると駐車場の空きスペースがが狭くなりドリフトしにくくなるので、駐車場全体がちょっと安全になる。すぐ近くから不規則に「ぶぅおー」という大きな鳴き声が聞こえてくるけれど、我慢しよう。