モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title 2011年4月24日(日)
晴れ時々曇

岩手県釜石市 唐丹・本郷地区、小川川、石応禅寺、薬師公園、宮古市 臼木山、リバーパークにいさと



このページの小さな写真をクリックすると、より大きな写真を表示します。
大きな写真が表示された後、元のページに戻るときにはブラウザーの「戻る」ボタンを押してください。

 
1.
昭和9年に植樹されたという見事な古木。
昭和8年の三陸大津波からの復興の願いと、
今上陛下の生誕を祝うために植樹された。
2011.4.24-岩手県釜石市 唐丹・本郷地区

  2.

2011.4.24-岩手県釜石市 唐丹・本郷地区

 
3.
この地区では集落の3分の1の家が流されたという。
2011.4.24-岩手県釜石市 唐丹・本郷地区

  4.
桜並木を、富山県からの支援トラックが行く。
2011.4.24-岩手県釜石市 唐丹・本郷地区

 
5.
釜石線は4/6に復旧している。
ただ、沿岸を走る山田線はかなり大きな被害を
受けているようだった。津軽石駅には、シートを
かぶった車両2両が置かれたままになっていた。
2011.4.24-岩手県釜石市 小川川

  6.
見事な桜。被災された方の癒しになるだろうか。
2011.4.24-岩手県釜石市 小川川

 
7.
山門の染井吉野はなかなか味のある形をしている。
2011.4.24-岩手県釜石市 石応禅寺

  8.
少し目を転じると、悲しい現実が胸を突き刺す。
2011.4.24-岩手県釜石市 石応禅寺

 
9.
市街地を見下ろせる高台にある。
2011.4.24-岩手県釜石市 薬師公園

  10.
公園の中央にあるのは平和の碑。
いろいろな意味で早く平和が訪れて欲しいものだ。
2011.4.24-岩手県釜石市 薬師公園

11.
浄土ヶ浜の裏にある臼木山。
たくさんの種類の桜がある素敵な公園だったが、
まだほとんどの桜が開花していなかった。
これは早咲きのエドヒガン。
2011.4.24-岩手県宮古市 臼木山

 
12.

2011.4.24-岩手県宮古市 リバーパークにいさと

  13.
自衛隊車両の待機場所になっている。
地元の方にとっては自衛隊は
心強いことだろう。
2011.4.24-岩手県宮古市 リバーパークにいさと



旅日記

昭和8年の三陸大津波からの復興を祈って植樹された桜並木が、今年の東日本大震災の大津波に洗われながらも見事に開花したというニュースを見た。釜石市の旧唐丹村本郷地区だ。
地元の方々に元気を与えているという、この桜を見たくなった。
(そして、できればこのページなどを通じて誰かに伝えたいと思った。)
宿、飛行機、レンタカーを急いで取り、旅に出た。
こんな状況の中だから、被災地にご迷惑をおかけしないよう、遠慮がちに行こうと思う。

本郷の染井吉野の古木は、確かに美しかった。標高のやや高い場所では、震災などなかったかのような風景だ。
旧唐丹村では約2,800本の桜を植えたという。本郷地区では約800本。だが、年を経るごとに桜が減ってきており、現在きれいに残っているのはここ本郷だけだという。

本郷地区では約3分の1の家が流され数人が亡くなった。住む場所がない方たちは、桜並木近くのコミュニティセンターで避難生活を送っている。
このような厳しい中だが、桜が見頃になったこともあり、この日の午後6時からはちょっとした炊き出しをするのだ、と、避難生活をしている方が教えてくれた。
やはり桜は、元気を与えてくれるとおっしゃっていた。
昭和8年の復興の思いが現代にも重なる。桜が「負けないで」と言っているようでもある。まさに復興のシンボルと言えるだろう。

私も、桜と住人の方たちから元気をもらえたような気がした。
私もいろいろと頑張らなくては。


釜石市内では染井吉野がほぼ見頃を迎えていたが、花見の宴会は一切見なかった。

津波の爪あとは、TVなどで見た様子よりもっと悲惨だった。ガレキの山が一面に広がり、元々そこに何があったかさえ全く分からない。そんな風景が、釜石から宮古までの海岸近くで延々と続く。海水をかぶって40日経ったせいか、においも発生している。

釜石の商店街は、建物の2階の真ん中くらいまで浸水し、営業している店は全くない。
釜石警察署前の広場には、廃車待ちなのだろうか、ひしゃげた車が100台以上並べられていた。一方、街なかにはナンバーのない壊れた車が何十台と放置されていた。廃車申請はしたものの、撤去が間に合っていない車だろう。

山田町船越家族旅行村には約1,000本の桜があったというが(岩手県庁HP)、跡形さえ残っていないことに衝撃を受けた。高さ3mほどの防波堤が根こそぎ倒されており、巨大な空き地が広がるばかりで、今や大規模なガレキの集積場所である。津波の恐ろしさを心から痛感した。

約40Kmの走行の後、宮古市へ。臼木山は八重桜など数十種類が植えられているよい場所だが、早咲きのエドヒガン以外はほとんど咲いていない。
1週間から10日ほど後に見頃を迎えるのだろう。


宮古市内ではもう1箇所訪ねたかったが、行き帰りの道路がかなり渋滞していたためあきらめた。買い物渋滞だったろうか。


津波で悲惨な被害を受けた場所でも、時期を迎えた桜は満開を迎えていた。被災者の心のなぐさめになっていることだろう。

繰り返すが、私も、そんな桜からパワーをもらえたような気がする。

被災者の方たちに負けないよう、仕事や日常生活で頑張っていきたい。
それが、巡り巡って被災地の方たちの支援になるように思う。


食事などの価格を記載していることがありますが、これは作成時点のものですので、お読みになっている際には変更になっている可能性もあります。


今日の食事
上は温泉宿の朝食、いっぱい食べた、
中段は昼食のパン、被災地の外で買った、
下は空港の三陸産めかぶそば


今日のフライト:
JAL4728便 いわて花巻19:30発羽田20:40着のところ、どちらも約5分遅れ。羽田空港のグランドホステスが昨日の同便のチケットを発券していたことに直前で気づきものすごく焦ったが、Web予約では満席のところ実際はいくらかの空きがあったようで、荷物担当の男性が冷静に発券しなおしてくれた。帰れて良かった。
東北新幹線の福島−一ノ関間がまだ不通のため、震災前なら約2時間40分で帰れるところ、今日は倍の約5時間20分も必要だ。これではかかり過ぎなので、JALの臨時便に乗ることにしたのだった。
東京から岩手へ行くのに飛行機を使うのは、少し残念なことでもある。

今朝までの睡眠時間:
5時間で目が覚め、以後1時間ほどうとうと。被災地に入るので緊張していたようだ。

今日自分で運転した車の走行距離:
319Km。レンタカーのネット予約途中で分からないことがあったため電話で問い合わせている3分の間に安いヴィッツがなくなってしまった。泣く泣く約1万円高いカローラフィルダーを借りる。3分で1万円を失ってしまった。

今日の昼寝:
なし。疲れているのに。

今日の宿:
横浜の自宅。



次の旅日記(2011年4月29日「 福島県喜多方市 鏡桜、山都駅(D51ばんえつ物語号)、熊野神社長床、喜多の郷、塩川町 御殿場公園 」)へ]
前の旅日記(2011年4月17日「 新潟県上越市 高田城址、青田川、儀明川、長野県上田市 上田城、松本市 松本城 」)へ]

[2010年秋から2011年夏までのインデックスへ]
[モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 メインページへ]