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5. 天守閣を飾る桜の種類は、手前から、南殿、雨宿、 堀を渡って雨宿、染井吉野。 2004.5.6--北海道松前町 松前城址(70K) |
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6. 道端で見つけた桜。 背景に見えるのは大千軒岳。 2004.5.6--北海道福島町(36K) |
7. この公園には染井吉野が多い。 老木もたくさんある。 2004.5.6--北海道森町 青葉が丘公園(68K) |
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8. 2004.5.6--北海道森町 青葉が丘公園(73K) |
9. ライトアップが始まった頃。 2004.5.6--北海道森町 青葉が丘公園(62K) |
今年の2月から3月にかけて社会人生活史上最高の忙しさを経験し、代休もたくさん貯まっていた。今年のゴールデンウイークは代休の一部を付け加えさせてもらった。理解のある上司がいるのはうれしいものだ。
5月10日夕方に離道するまで桜旅を続けられる。
今日は朝から快晴。津軽海峡にかかっていた雲も少なくなり、狙っていた構図で松前城の写真が撮れた。やはり快晴のほうが撮れる題材が多くてうれしい。また、今日から平日なので、人出が少ないのも構図作りの点でとても助かる。
城に隣接する寺町にはいくつかのお寺がある。そのうち光善寺には、血脈桜(ケチミャクザクラ)と呼ばれる名木がある。
今から二百数十年前、松前の鍛冶屋の娘が奈良県吉野でもらった桜の苗を光善寺に献納したという。
それから数十年後、老朽化した本堂の修理のためにその桜が切られることになった。その前夜、住職の枕元に桜模様の着物を着た美しい娘が現われ、血脈が欲しいと頼み込んだ。(血脈とは、死んだ人が仏になれるようにお坊さんが与える書き付けのこと。)
翌朝、住職が桜を見上げたところ、葉の間で前夜娘に与えた血脈が風にゆれていた。住職は、娘は桜の精であったと気付き、桜の伐採をやめたという。
そんな言い伝えがあって、この桜は血脈桜と呼ばれるようになったそうだ。
血脈桜は、松前に多い、上品なピンク色の八重桜「ナデン(南殿)」の親木である。
3年前には桜の後ろが工事中でいい写真が撮れなかったのだが、その工事も終わり、立派な本堂が桜を見下ろしている。早朝で誰も見学者がいないことを幸いに、いろいろな方向から桜を楽しませてもらった。
去年は入れた仁山スキー場は鍵がかかっていて入れず仕舞い。後から聞いたところでは、スキーシーズン以外は牧草地として使っているのだそうだ。
遠くから見ると何本かの桜は満開のようなので、少し残念である。
青葉が丘公園は、公式発表では7分咲き。確かにつぼみが少し残っていてボリュームがやや足りない感じだ。桜は染井吉野が中心で、全部で10数種類、約1500本。染井吉野が生育するには寒くて厳しい環境だと思うが、病気の枝はほとんど見当たらず、手入れのよさを感じる。
夕方は、高校生や中学生があちこちでにぎやかな声を上げている。若いうちから花見を楽しむのは大いに結構だと思うが、爆竹を鳴らす男子生徒にはちと閉口した。
夜に入って白熱球を中心としたライトアップが行なわれる。寒いせいか人出は少ない。園内をあちこち移動しながら写真を撮って回った。
それにしても寒い。寒いことにだんだん飽きてきた。そろそろ暖かくなってくれないものだろうか。
下はやわらかい森名物いかめし。 左にあるのはそば茶。 (↑45KB) |