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2016年 桜返り咲き(狂い咲き)リスト powered by 気まぐれ桜旅



Ver.1.0 2016/11/2

夏や秋に桜が返り咲きするしくみ
夏や秋に、自然現象などで早めに葉が落ちることにより葉からの休眠ホルモンが供給されなくなり、桜自身が「冬がきた」と感じ、更にその後少し暖かい日があると、「春がきた」と勘違いすることにより、開花すると考えられます。(他にも複数の説があります。)
葉が落ちる理由には、次のようなものがあります。

  • 台風による落葉
    台風などの強い風によって、晩秋よりも早い時期に葉が落ちると、返り咲きの原因となることがあります。

  • 津波による落葉
    一言で言うと、津波によって土壌に染み込んだ塩分による塩害です。
    東日本大震災があった2011年と、それ以降数年にわたって、津波の被害を受けた地域で良く見られました。
    水に塩分が含まれることにより、水が塩の分だけ重くなる、浸透圧が上がるなどの影響で桜が十分な水を吸い上げにくくなり、葉先に行かなくなります。このために、例年よりも早い時期に葉が落ちることがあります。(極端な例ですが、2011年6月にすべての葉が散ってしまったという桜を見ました。その木は再び葉を出したとのことですが、その葉も同年9月上旬には落ち始めていました。)

    土を入れ替えたことにより、土の成分によるためか、同様の現象が起きることもあります。

  • 移植による落葉
    移植の際には、作業のジャマにならないよう、かなり大胆に小枝を落とすことがあります。移植を夏から秋にかけて実施すると、大量の落葉を早期に発生させることになります。

  • この他の理由
    毛虫などの大量発生によって落葉したり、
    人が農薬などを使いすぎて落葉したりして、
    夏から秋に開花した例を見たことがあります。
2016年は夏から秋にかけて、普段は影響が少ないと言われる地域で強い台風の接近や上陸が多く見られました。
こうした気象現象が原因と思われる桜の返り咲き(狂い咲き)が、全国各地で例年より多く発生しました。

そこで、このページでは返り咲き情報をまとめてみます。おそらくこれ以上にたくさんの返り咲きがあることと思います。
続報が入り次第追加していきます。

なお、虫害に伴う返り咲きもありましたので、併せて載せておきます。

いくつかご注意があります。

2004年の桜狂い咲きリスト2011年の桜狂い咲きリスト(津波の影響大)


6月22日、東京都新宿区 新宿御苑

9月7日、埼玉県川口市 平柳公園

9月7日、釧路市立博物館

9月12日、南相馬市鹿島区の宝蔵寺の寒桜

9月27日、栃木県小山市 思川乙女大橋

10月4日、成田ゆめ牧場

10月5日、東京都江戸川区 篠崎公園、調布市 仙川駅前、千葉県市川市 旧行徳橋

10月5日、栃木県宇都宮市 宇都宮大陽東キャンパス

10月7日、山形県鶴岡市 荘内神社

10月8日、新潟市西区

10月9日、熊谷桜堤

10月10日、神奈川県川崎市 新丸子の河川敷

10月11日、中華人民共和国 武漢大学

10月12日、栃木県上三川町蓼沼公園

10月12日、東京都世田谷区 祖師谷公園

10月22日、宮城県仙台市 仙台うみの杜水族館

10月27日、福岡県 福岡市植物園

10月27日、東京都渋谷区 ハチ公前

11月1日、千葉県浦安市 東京ディズニーシー メディテレーニアンハーバー付近


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